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NPO法人いのちの歌国際交流センター・各務訓子さん /愛知

各務訓子さん

 ◇NPO法人いのちの歌国際交流センター理事長・各務訓子さん

 ◇子どもの可能性広げたい

 これまでに全国の幼稚園や保育園など約120カ所を訪れ、命や自然の大切さを自作の歌や童話を通して伝えているNPO法人「いのちの歌国際交流センター」(事務局・名古屋市名東区文教台)の理事長、各務訓子さん。独自の視点で幼児の心の成長に関する研究を行うなど、活動の幅を広げている。活動のきっかけや目標などを聞いた。【稲垣衆史】

 −−活動のきっかけは。

 05年の愛知万博の市民プロジェクトに市民団体をつくって参加しました。万博では、私が作詞・作曲した「いのちの歌」を、小学生らにアレンジして歌ってもらい、ミュージカルにして上演しました。万博後も幼稚園などを訪れ、歌を基にした自作の童話「いのちのはっぱ君」を読み聞かせ、身近な人や将来の自分へのメッセージを集めています。「産んでくれてありがとう」などのメッセージを書く子もおり、意外な子どもの気持ちや成長を親が知る機会になっています。

 −−なぜ命の大切さを伝えるのですか。

 9年前、突然大きな病気になり、初めて死と向かい合いました。病床にいる間、身近に同じ病気で亡くなる人も見て、生きていることを痛感し「助かったら、好きな歌や童話を通して、明るく笑顔で命の大切さを伝えたい」と思いました。子どもの問題も増えており、若いうちに「生きるとはどういうことか」を考える機会を作りたかった。

 −−昨年度は文部科学省委託事業に選ばれ、幼児調査をしていますね。

 植物を育てることが子どもに与える影響などを調べました。生育が良くなるように水やりの量や、日当たりの良さを自発的に考え、行動するようになるなど、思いやりの気持ちが育つことがわかりました。また子どもに、植物の生育具合を観察した際の自分の満足度を色で表現させると、生育が順調な時は赤や黄など明るい色を選び、黒などの暗い色を選ぶ子は少ないという結果が出ました。子どもが描く絵の色は、心から発するサインになっていると考えています。

 −−活動を通して感じる子どもの教育の問題は。

 子どもに物事を考えさせる前に、親が先に答えを教えてしまうことが多い。どう思うかを継続的に聞いてあげることが、子どもが成熟する上で大切だと思います。

 −−今後の目標は。

 全国キャラバンを続け、環境に貢献できる子を育てたい。調査・研究にも力を入れ、子どもの可能性を広げる教材作りをしたいですね。